【今さら聞けない確定申告シリーズ】青色申告の際に必要な「決算書」っていったい何?

2021年04月04日


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こんにちはセイケです。今日もご覧いただきありがとうございます。

 

さて、今さら聞けない確定申告シリーズの第5回目になります。今日は「決算書」についてお話してまいりたいと思います。

 

 

 

ところで、皆さんは確定申告をする際に「青色」か「白色」かどちらかで確定申告をしていると思います。

 

もちろんこのブログをご覧になっている方は当然「青色」で申告していますよね。「白色申告」については、以前のブログ記事(個人事業主の確定申告は「青色」でないとダメな理由)でもお伝えしたように何のメリットもないので、今も白色で申告しているという方は、今すぐ「青色」に切り替えましょうね^^

 

その際に確定申告書と一緒に提出するものとして「損益計算書」と「貸借対照表」というものがありますよね。これらをまとめて「決算書」(「財務諸表」)と言ったりします。この2つの決算書こそが、事業をする際にはとくに大事になってくるのです。

 

 

 

でも実際のところ今青色申告をしている方でも、この決算書の見方がよくわからない、そもそもなんで青色申告の際には決算書の提出を義務付けているのかわからないという方も多いでしょう。

 

しかし、決算書を作成することは、個人事業、法人に限らず、すべての事業者において必要な作業であり、かつ見方を知っておかなくてはならないものだといえます。それはいったいどうしてでしょうか?

 

 

「決算書」は、その事業(会社)における1年間の成果や状態やをまとめたものである

 

 

個人事業、法人に限らず、事業というのは自分でやめることをしない限り永遠に続けていくことになります。このことを「ゴーイング・コンサーン」と言ったりします。

 

その場合、1年間という期間に区切って、その事業における1年間の成果や状態をまとめることで、その事業の利害関係者(従業員、株主、債権者など)に対して今の事業の状態を数字で示す必要があります。これを「決算」といい、それをまとめた書類のことを「決算書」と呼びます。

 

そして、確定申告においても、その年における所得税などの税額を決算書を元にして決定するわけですから、税務署が決算書も一緒に提出してくださいというのはある意味当然のことだといいえますね。

 

 

 

一方で、この決算書にはもうひとつの目的があります。

 

この財務諸表は「複式簿記」という方式で作成することが世界共通のルールとなっています。つまり、この決算書を作成することによって自分の事業における成果や状態を数値化することで、

 

自分の行っている事業はうまくいっているのかどうか

 

を客観的に知ることができるというわけです。

 

 

「損益計算書」は、事業における「家計簿」の役割を持っている

 

 

では具体的にこの2つの書類には、その事業においてどういった役割があるのでしょうか?

 

まず、決算書における「損益計算書」(P/L)は、事業でいう「家計簿」の役割を担っているといえます。

 

(出典:起業LOG「損益計算書とは?」

 

この損益計算書は、簡単に言えば「売上」から「経費」を差し引いて「収益」を出して、その額がプラスであれば「黒字」、マイナスであれば「赤字」ということを見るためのものです。

 

しかし損益計算書の役割はそれだけではありません。それが事業における「家計簿」としての役割です。

 

 

 

皆さんはご自身で家計簿をつけたとして、それをあとで見直すことがあると思います。たとえば、

 

「あ~今月洋服代がだいぶかかっているなあ、もう少し買うのを控えなきゃ。」

「今月は外食する機会が多かったから食費が多くなっているなあ。」

 

などといったように、家計を改善していくための分析ツールとして、この家計簿を活用していますよね。

 

 

 

これと同じように、損益計算書は、単にその事業における損益を計算するだけでなく、その事業についての家計簿的な役割も果たしているといえます。

 

たとえば売り上げに対して人件費の比率があまりに多いようだと、その分収益性が悪くなりますので、その場合「来期はもう少し人件費を削ろう」とする対策を練ることができます。

 

このように、損益計算書は、単にその事業の損益だけを見るのではなくて、収益をよくするためにはどういったことをすればいいのかという対策を練るうえでの「分析ツール」であるといえます。

 

 

「貸借対照表」は、事業における「健康診断結果」の役割を持っている

 

 

そしてもう一つ、決算書における「貸借対照表」(B/S)については、事業における「健康診断結果」の役割を担っているといえます。

 

つまり、その事業における「会社の財務健全度」を見るためのツールだと言っていいかと思います。

 

 

健康診断というと、体重や血糖値など、体の隅々まで検査することでその人の健康の度合いを測るという目的がありますが、事業(会社)の場合は、この「貸借対照表」を見ることで、その事業(会社)の財務体質を一目で知ることができます。

 

貸借対照表では、左側に「資産」、右側に「負債」「純資産」(自己資本)を書き入れることで、両方が必ず一致するようにします。こういったことから「バランスシート」とも言われています。

 

(出典:転職Hacks「貸借対照表とは?読み方をわかりやすく解説」

 

その際に、もし負債(借金)の額が多すぎたりすると、このバランスが維持できずにいびつな形になることがあります。こういった場合は、事業(会社)における財務体質が非常に悪いことがわかります。

 

つまりその事業における財務状態がかなり悪いということが分かってしまいますので、銀行などからお金を借りたいと思っても今の状況からかなり借りにくい状況にあるといえます。健康診断の結果が悪いから生命保険に加入したくてもできないのと同じ考え方ですね^^;

 

こういったことから、自分の事業における財務状況を把握するうえでこの「貸借対照表」はとても大事ですので、毎年作成して、分析したうえで財務を改善するといったことをする必要があります。そのためにはやっぱり「決算書を見る」ことはとても大事だと言えます。

 

 

 

でも決算書の見方なんてよくわからないよ、という方も経営者であればやはり最低限の基礎知識として知っておかないといけません。

 

かといってあまり難しくとらえる必要はないと思います。要は決算書を見て、今自分の事業(会社)がどういった感じなのかを理解して、それを元に分析し、改善するといったことくらいはできてほしいと思います。

 

 

 

まずは基礎的な本がたくさんありますので、そういったところから勉強してほしいと思います。ちなみに私の場合はこの本が図解が多くとっつきやすくて経営初心者の方にもわかりやすい内容だと思いますのでおススメします^^

 

会計超入門! 知識ゼロでも2時間で決算書が読めるようになる! 改訂版

 

 

まとめ

 

 

いかがでしたでしょうか?これから確定申告を青色でするという方は、この決算書を作ることはかならずしないといけませんが、単に作るだけでなくてそれを読み解いて今の事業の状況を把握することがとても大事だと思います。

 

もし今まで白色で申告していた方は、これを機に青色で申告する手続きを取って、しっかりと青色申告特別控除の恩恵をゲットして、決算書を読んで事業における財務の分析や改善に役立ててほしいと思います。

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