事業で成果を出すためには「理念を持ってやること」が大事
こんにちは。行政書士で創業支援アドバイザーのセイケです。
よく「このビジネスは儲かるから」といって、そのときだけ稼ぐことができればいいという考えの経営者の方を見かけます。
このとき思うことは、あなたはそのビジネスをやるにあたって本当に「理念」を持っているのか?ということです。
理念というのは、その事業にかける思いや考え、将来のビジョンといったものと同義に考えることができます。そして、理念のないビジネスというのは、長続きしない傾向があります。
逆にビジネスに理念があれば、そのビジネスがより一層輝きを増すといえます。じゃあその理念とは具体的にどういったことをいうのでしょうか?
「大阪鉄道博」がほかの鉄道イベントと大きく異なる点とは?
今は空前の「鉄道ブーム」で、これを受けていろんな鉄道関連のイベントが各地で行われています。
その中でも、毎年1月頃に開催されて、毎回多数の来場者が来ることでも知られているのが、テレビ大阪主催の「大阪鉄道博」です。
中身については、鉄道関連の物品販売や鉄道好きの有名人を招いてのトークショー、鉄道模型の展示といったもので、これといった目新しいものはありません。
しかし、毎年たくさんの鉄道ファンが新春に集う恒例行事としてすっかり定着しています。
そして、この大阪鉄道博の特徴として、ここに訪れる来場者は、いわゆる「鉄ちゃん」「鉄子」と呼ばれているコアな鉄道ファンばかりではなく、客層がファミリー層から年配の方まで幅広いということです。
鉄道イベントといえば、鉄道ファンの大人がたくさん集まってお金を出して楽しむものというイメージがあるかと思いますが、ここはどうも様子が違うようです。それはいったいどうしてだと思いますか?
理念があるからこそ事業は長続きできる
このイベントの仕掛け人いわく、この大阪鉄道博では、とにかく大人から子供まで来場していただいたすべての人に楽しんでもらえることを心がけているとのことです。
もしこのイベントがお金を持っている大人相手のイベントだとしたら、正直ここまで残れていなかっただろうと話しています。
こうしたイベントでたくさんのお金を出してくれる大人のファンはもちろん大切ですが、これから将来この鉄道博を支えてくれるファン、つまり「子どもたち」にも楽しんでもらえなければ、いずれこの文化はすたれていってしまうと危惧しておりました。
だから子供でも100円で買えるグッズも用意したりして、小さな子どもたちにもまた来てもらえるようなイベントにしているのだということです。
そのため、会場の入り口にはベビーカー置き場が設置されていたりしており、これはほかの鉄道イベントではまず見られない光景だといいます。
その根底にあるのは、やはり「鉄道を長く愛してもらいたい」というイベント主催者の理念がしっかりと息づいているからではないでしょうか?
まとめ
いかがでしょうか?今も長くこの鉄道博が続けていられるのは、一部の鉄道ファンだけを対象としているのではなくて、子供にも楽しんでもらうイベントにしているからだといえるでしょう。
このように理念がしっかりと根付いたイベントや事業というのは芯がしっかりしているから、そう簡単に無くなったりすることはありません。これから事業を始めようと考えている方にも、理念をしっかり持ってから取り組んで欲しいと思います。