コロナで時間があるこの時期に、ご自身の会社やお店の「経営」を見直してみましょう!~「経費」編

2020年06月14日


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こんにちは行政書士で創業支援アドバイザーのセイケです。

 

さてコロナで停滞していた経済活動も6月に入ってからは活発になってきましたね。

 

今まで営業自粛していたお店や会社も徐々に元の形に戻りつつありますが、やはりまだ元の形に戻るには時間がかかりそうです。

 

そこで今日は3回前にお送りした「コロナで時間があるこの時期に、ご自身の会社やお店の「経営」を見直してみましょう!」の後編で「経費編」をお送りしたいと思います。

 

 

 

事業において経費はなくてはならないものですが、これを見直してみて、前回お送りした「売上アップ」と組み合わせることで利益を格段にアップさせることができます。

 

売上げアップについてはいろいろ考えることができても、経費削減ということに関してはどうしたらいいのかわからない方も多いかもしれません。

 

そうした皆さんに経費をどのようにして見直せばいいのかを手順にそって見ていきたいと思います。

 

 

経費を見直すときは「固定費」と「変動費」に分けて考える

 

 

まず前回の復習ですが、利益を出すための公式は皆さん覚えておられますでしょうか?はいそうです。

 

「利益」=「売上」-「経費」

 

でしたね。そして利益を最大化するためには、「売上をアップさせる」「経費を減らす」といった施策をする必要があることを前回お伝えしました。

 

 

で、今回は経費を減らすということですが、この経費について見直すときに、次のような視点から見ていくようにします。まずは経費を「固定費」と「変動費」に分けて考えてみます。これを「固変分解」といいます。

 

この場合の固定費と変動費をどのように分けるのかというのはそれぞれの事業で違ってくると思いますが、だいたいの目安として、

 

仕入れにかかる「仕入原価」については「変動費」

それ以外の経費はすべて「固定費」

 

といったようにシンプルに分けているところも多いようです。

 

 

次にこの2つに分けた経費を次のように計算します。

 

「限界利益」=「売上高」-「変動費」

 

先ほど述べたように、この変動費について「仕入原価」と置き換えて考えてみた場合、この限界利益というのは、「仕入原価と売上が同じであればとんとんだが、売上を仕入原価以上にしなければ利益が出ない。」ということを数字で表したものをいいます。

 

 

 

これを踏まえたうえで自社の商品に分けて商品ごとの限界利益がプラスになっているかどうかを計算します。

 

では具体的に数字を入れてみてみます。たとえばとある商品の売上高が100、変動費が80で限界利益を計算した場合、

 

売上高(100)-変動費(80)=限界利益(20)

 

なので、限界利益は20となります。

 

 

 

そして限界利益÷売上費×100で出したものを「限界利益率」といいますが、今回の場合の限界利益率は、

 

20÷100×100=20(%)

 

となりますので、限界利益率が0以上であればこの商品は利益を出していることになるので、このまま商品を出し続けていいと考えます。

 

逆に、限界利益率が0以下になるようなら、その商品は「利益を生まない」商品なので「テコ入れ」しなくてはいけないと考えます。

 

 

 

ではどういった改善策を取るのかといえば、その商品の製造について「仕入原価を下げる」「外注加工費を減らす」「在庫ロスをなくす」といった施策が必要になってくると思います。

 

それでも改善しないようであれば、もうその商品については「撤退」することを考えないといけません。だってほっておいたら利益は生まないのに、経費は出し続けている状態ですから、いずれは会社をつぶしてしまうからです。

 

このようにしてまずは変動費から見直すようにします。

 

 

「固定費」はまず家賃から見直す

 

今までの計算では変動費だけしか見ていませんでした。しかし当然ながら、事業においては、家賃や従業員の給料などの「固定費」もかかってきます。この固定費についてもしっかり見直していかないといけません。

 

固定費については、まず一番比率の大きい家賃から見ていきます。今の事業規模で見たとき、家賃の全体における支出のうち大きくなりすぎていないかというのは重要なポイントです。

 

事業の内容にもよりますが、売上のうち約3割(30%)くらいが家賃にかかる割合として適当なところだとされています。

 

 

 

これを上回るようだとやはり今のところの家賃は高すぎという計算になりますので、安いところに引っ越すか、大家さんに家賃の値下げを交渉するかということになってくると思います。

 

ほかにも人件費をはじめ、広告宣伝費や水道光熱費、交際費などの経費について、ひとつずつ検証していって改善すべきところはすぐに改善していくようにします。このようにして固定費についても見直していきます。

 

 

儲けを生み出すような仕組みづくりを早急に行う

 

売上を最大に、経費を最小にすれば儲けが生まれる」ということを言っておられるのは「経営の神様」と呼ばれる稲盛和夫氏ですが、この言葉を経営者の皆さんは肝に銘じてこれから事業していく必要があると思います。そのためにはまずしっかりと自分の事業について分析をしていくことが大切です。

 

分析するうえで大切なのは、数字に落とし込むということです。自分の感覚だけに頼るのではなく、帳簿や決算書などの数字を客観的に分析して、そこから一つずつ手を加えていくというのが正しいやり方だと考えます。

 

 

まとめ

 

というわけでいかがでしたか?経費の見直しというのは今まで手をつけていなかったという方はこの機会にやってみるのもいいかもしれません。

 

売上はけっこうあるのに経費が多いために利益を食っているというケースも調べれば結構あったりします。

 

まずは自分の事業で経費を見直すことで利益が増えるかもしれませんので、面倒だといわずにやってみられることをおすすめします。

 

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